こしごぇ(B)

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『HTTPの教科書』 読んだ

Amazon で入荷待ちが解消された様なので購入。

HTTPの教科書

HTTPの教科書

とりあえず、自分でRFC読んだりWebブラウザとかHTTPサーバを実装したりした事がある新人は別として、HTTPに詳しくない様な新人は買って読んどくと良いと思う。一通り理解しておかないと、404 Not Found を知らせるページを 200 OK で返したりして、怖い大人に dis られたりするだろうし。

web系のプログラマとして1,2年も働いてれば、たぶん本書に書かれている前半部分は既知だろうと思う。が、RFCに目を通したことがない様な人にとっては、既知だとしてもバラバラに学んできたことを体系的に学べて良いと思う。40代過ぎて中学の歴史の教科書を読み返す的な?違うか。

第5章の5.1で説明されている、HTTP/1.1のHostヘッダを使ったバーチャルホストの話だけど、「HTTP/1.1では、1つのHTTPサーバで複数のWebサイトを立ち上げることができる」というのは正確には「1つのIPアドレスで複数のドメイン」という事で良いのかな?IPベースのバーチャルホストってのもあると思うけど、その話は敢えてしてないのかも。細かい話ですね。

Cache-Controlヘッダに結構なページを使ってくれているのは個人的に助かる。他にも、色々とヘッダについて説明してくれているのもうれしい。X-Frame-Options, X-XSS-Protection, DNT, P3Pも書かれてる。 X-Frame-OptionsのSAMEORIGINはbrowsing contextというものに左右されるという事だけど、これはSame origin policyでいうOriginと同一のものだと考えて良いのだろうか?スキームとホストとポート番号だっけ?browsing contextはHTMLの用語?あと、MDNで見かけたALLOW-FROMはまだこれからってことかな?

という事で、ざっくり流し読んだ感じではあるけど、上手いことまとめられててちょうどよい教科書だと思う。